創業から70年、機械部品の製作から始まり、治工具、金型の設計製作に私たちは関わってまいりました。2000年頃から超精密分野には特に力を入れ、今ではミクロン単位の加工を日常業務としております。
専用機においては30年で300種類以上の開発をしてまいりました、中でも17年前に開発した円筒研磨機は、0.1ミクロン単位の加工にも対応できたすぐれもので、今でも社内設備として使われており、弊社における超精密分野への先駆けとなりました。
この設備のお陰で3.5インチHDDの心臓部の金型製作に成功、超精密プレス機の製作へつなげることが出来ました。
2006年からさらに精密分野の世界に参入するために築55年のスレート工場を借り、高精度の安田工業製のマシニングセンタを導入しました。しかし温度管理ができない環境では寸法精度の維持が出来ないことが分かり、社内で内貼り断熱工法を開発しました。±2℃の恒温工場のお陰で、数ミクロンという精密加工も安定して生産出来るようになりました。工場の環境が整ったことにより、航空機のエンジン部品の試作も始まりました。2009年、航空機品質マネジメントJISQ9100の認証を取得。2011年Rolls-Royce社のサプライヤー認定を受け、民間航空機の最重要部品であるジェットエンジン主軸のベアリング部品の機械加工を手掛けるようになりました。
しかし2008年に起きたリーマンショックで全体の売り上げが75パーセント激減。私たちは生きるために自社製品の開発に活路を見出すしかなく、翌年末から自転車部品の開発に着手し、2010年開けから社内プロジェクトとして発足しました。2011年3月11日東北大震災ではさらなる試練を経験することになりましたが、。そんな中私達の危機を救ってくれたのは、唯一売り上げの落ちなかった航空機部品と、社運をかけて開発した自社商品GOKISOだったのです。自転車業界ではありえないような高額な商品でありながら弊社の製品を購入していただいたユーザー様のおかげで奇跡的な復活を成し遂げることが出来ました。GOKISOファンの方々に心から感謝したく思います。
今我々を取り巻く環境は目まぐるしく変化しております。しかしどの様な状況になっても必ず解決策はあると考えております。これからも状況の変化に対応して、社会に役立つ会社作りを目指します。